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もし、交通事故を起こしてしまったり、交通事故を目撃したときに適切な対処を行い、負傷者を助けることができるよう応急救護について記載します。
1.負傷者がいたら、まず周囲の状況を観察して事故の続発を防ぎましょう。
周囲の安全が確保できたら負傷者の全身状態を観察します。
※大量の出血がある場合には止血をします。負傷者の肩を軽くたたきながら耳元で「大丈夫ですか?」と声をかけて反応や意識があるかを確認します。
●この時点で119番に通報または周囲の人に頼んで119番通報して救急隊の指示に従って救護してもかまいません。
●止血
※大人でも1リットル以上の血液が失われると生命に危険が及ぶため、大量の出血がある場合には速やかな止血が必要です。
止血は「直接圧迫止血」が基本です。
傷口の上をガーゼやハンカチで直接強く押さえてしばらく圧迫します。
感染防止のために自分の手にビニールなどをかぶせて血液に触れないようにします。
2.反応がない場合や判断に迷う場合は大声で「誰か来てください」と協力を要請して「あなたは119番通報をお願いします」「あなたはAEDを持ってきてください」と依頼します。
協力者がいない場合は自身で119番通報をしたりAEDが近くにあるとわかっていれば取りに行きます。
3.負傷者が心停止をおこしていないか判断するために呼吸を確認します。
胸部と腹部の動きを観察し、普段通りの呼吸がない場合や判断に迷う場合は心停止と判断します。判断に10秒以上かけないようにします。
4.胸骨の圧迫をします。圧迫部位(胸の真ん中あたり)に片方の手首に近い部分を置き、その上にもう一方の手を重ねて指を組みます。
両肘を伸ばして腕の力ではなく上半身の体重を利用して胸骨を垂直に5cm強く押し下げます。
押し下げたら速やかに力を緩め、手を胸骨から離さずに元の胸の高さに戻します。
1分間あたり100回から120回のテンポで30回(強く、速く、絶え間なく)行います。
乳児の場合は2本指を立てて、胸の厚さの約1/3程度を押し下げます。
圧迫のテンポは成人と同じです。
5.人口呼吸をします。
舌の根元が沈下して気道を塞ぐのを防ぐため、頭を後ろに傾け、下あごを引き上げて気道を確保します。
指で負傷者の鼻をつまみ、自分の口を大きく開けて負傷者の口を覆い、1秒かけて胸が上がる程度に息を吹き込みます。
フェイスシート等があれば感染防止のために使用します。
いったん口と指を離して息を自然に出させてから、再び鼻をつまみ、口を覆い2回目の吹き込みを行います。
人口呼吸を2回終えたら再び胸骨圧迫を30回行います。
※このサイクルを繰り返します。
6.AEDが届いたら電源を入れ、音声メッセージに従って操作します。
可能な限り胸骨圧迫と人口呼吸を継続します。
負傷者の胸をはだけさせて電極パッドを胸の右上と左下側に貼り付けます。
負傷者が女性であっても、なるべく人目にさらさない配慮をして下着をずらすなどして直接貼り付けます。
未就学児や乳児には未就学児用パッドがあれば使用します。
電気ショックの効果が薄れないよう、胸部が水で濡れていれば拭き取り、湿布などは外します。
心電図解析の際は音声メッセージに従い負傷者から離れます。
心電図解析の結果、AEDが必要と判断したら音声メッセージに従い電気ショックを実施します。
感電の危険がありますので「離れてください」と周囲に知らせ、負傷者に誰も触れていないのを確認してからボタンを押します。
電気ショックの後、AEDの電源は入れたままで音声メッセージに従い胸骨圧迫と人口呼吸を再開します。
1.事故の続発を防ぐ
・火災が起きないようにエンジンを切る。ハザードを点灯し後続車の追突を防止します。後続車からの視認性を高めるためトランクを開ける場合もあります。
・事故が続発する危険がある時は路肩や空き地など安全な場所に車を移動します。
・周囲の車に注意しながら降車して、発煙筒や停止表示器材などで後続車に危険を知らせます。発煙筒を使う時は車が燃料漏れをしてないか注意してください。
・被害状況を確認して負傷者がいる場合は「負傷者の救護」を優先します。
・事故車の中には人を残さず、速やかに安全な場所に避難させます。
負傷者が危険な場所にいる場合も状況を見ながら安全な場所に移動させます。
2.負傷者の救護
・負傷者がいる場合はただちに119番通報して事故の発生場所、怪我人の状態、事故の状況などを落ち着いて伝えます。
・意識不明、大量出血などが見られる場合は、むやみに動かさず(危険な場所にいる場合を除く)できる範囲で応急救護を行います。
・周囲の人に声をかけて手伝ってもらいます。
AEDの手配、通報、移動、応急救護、交通整理など人手が必要です。
※自分が起こした事故で救護の処置をとらずに現場を立ち去ると運転者はひき逃げ(救護義務違反)となり処罰されます。
3.警察(110番)へ連絡
・人身事故だけではなく軽微な物損事故であっても必ず警察に連絡します。
その場で示談したりすると後々トラブルになることもあります。
また警察への届け出がないと事故証明が発行されず保険がつかえない場合があります。
・事故の目撃者がいれば、可能なら警察官が到着するまでいてもらうか住所、氏名、連絡先を聞いておくとよいです。
4.警察や救急隊が到着したら指示に従います。
・警察や救急隊に事故の状況を説明します。わからないことはわからないでかまいませんので曖昧な答えはせず真実のみを答えます。
5.事故についての情報を記録します。
・事故処理が終わったら事故相手の車のナンバー、名前、住所、電話番号、免許証番号、保険会社と契約者名、自動車保険の証券番号を聞いて、こちらも事故相手に伝えます。
※名刺は他人のものの場合がありますので免許証を確認してください。
スマホのカメラや録音機能、メモなど使うと便利です。
・自分の車のドライブレコーダーを保存して、相手の車にもドライブレコーダーがついているか確認してください。
・事故発生の時間、場所、状況の見取り図、届け出を出した警察官の名前も記録します。
6.保険会社に事故報告をします。
・保険会社のサービスセンターや事故の際の受付は普段から登録しておくと便利です。
・保険会社に連絡したら保険会社の指示に従い報告します。
保険会社への連絡がないと保険がつかえない場合がありますので遅滞なく保険会社に事故報告をしてください。
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教習中及び運転中はお電話での通話ができませんのでお問い合わせ、お申し込みはフォームまたはメールにてお願いします。