先日、ニュースで車両火災の映像を観たのですが、ペーパードライバー講習では車のメンテナンスなどの運転以外の部分はなかなか説明する機会がありません。
もちろん質問していただいた場合には説明致しますが、内容によってはメーカーさんや整備士がいらっしゃるカー用品店や修理工場などの専門的な知識がないとお答えできないこともございます。
今回は車両火災のいくつかの原因や皆さんが普段されていることが車両火災の原因になる可能性があることをお伝えできればと思います。
走行距離が長い車は車両火災のリスクが高くなっています。
全体の半分近くが走行距離5万km以上の車です。
特に10万km以上は特に気をつけてください。
走行距離が長くなるほど部品も劣化しますのでメンテナンスが大事になってきます。
車両火災の原因のトップが点検や整備の不足です。
エンジンオイルの劣化や量が足りていない(漏れ)とエンジンが焼き付いてしまうこともありますので日常点検で定期的にチェックしてください。
ブレーキ部分やステアリング、ランプ類が車両火災の原因になることもあります。
バッテリーのショートや燃料ホースの劣化、エンジンの冷却水の不足(漏れ)も危険です。
ご自身で後付けのカーナビやドライブレコーダーを取り付けた場合も正しく取り付けが出来ていないとショートして車両火災に繋がることがあります。
専門の知識と技術がある販売店などにお願いしたほうが安心です。
サイドブレーキの解除忘れも注意が必要です。
これから夏になると危ないのが車内のライターが直射日光で熱くなって爆発したり、ペットボトルがレンズのようになって発火したり、またはモバイルバッテリーなども車内火災の原因になります。
そして意外と見落としやすいのがフロントガラスに日除けを吸盤で付けたり、アクセサリーを吸盤でフロントガラスに付けている場合は、それが発火の原因になることがあります。
ちなみに私はフロントガラスに日除けを付ける場合は吸盤は使わずに吸盤を付ける穴に紐を通して、その紐の先端に洗濯バサミの少し大きいものをつけてサンバイザーに挟んで固定しています。
子どもを車内に残している車を見かけた場合は警察や消防、施設管理者や警備員にすぐにご連絡してください。
夏場にエアコンをつけたままだとしてもバッテリーが上がってエアコンが使えなくなったり、エアコンが作動していても直射日光で熱中症になる危険があります。
仮に運転手がすぐに戻ってくるとしてもご連絡をお願いします。
何事もなければそれでいいことですので躊躇わずに通報してください。
警察や消防が到着するのに時間がかかるようでしたら周囲にあるものなどを日除けにして車内の温度上昇を少しでも抑えてください。
車による事故は運転だけではなく、その他の要因によって事故が起こることがあります。
夏場に備えて車の点検やお子様の車内放置について、再確認してみることも必要だと思います。
「少しだけ」は取り返しがつかないことになる場合がありますので注意してください。