先日、アジア最大級のキャンピングカーのイベント「ジャパンキャンピングカーショー2025」が幕張メッセで開催されました。
キャンピングカーアワードはお笑い芸人の田村淳さんが受賞され、ご自身のキャンピングカーを会場で展示されました。
田村淳さんは「被災地とキャンピングカー」をテーマにしたテレビ番組に出演したり、防災の観点からキャンピングカーの活用を発信されていました。
最近は外国人旅行者の数が増え、ホテルの予約が難しかったり、料金が高くなっているため、レンタカーでキャンピングカーを借りて旅行される方が増えているそうです。
東京埼玉出張ペーパードライバー教習でもキャンピングカーを運転するために受講されるお客様がいらっしゃいます。
手軽にキャンピングカーを利用できるようになった分、キャンピングカーを運転するときの注意点や危険性をしっかりお伝えする必要があると思っています。
普段から運転されている方がキャンピングカーに乗るのとペーパードライバーの方がキャンピングカーに乗るのではリスクが違います。
車高が高く、重心が高いキャンピングカーは横転の危険性が高くなります。
横風を受けたり、曲がる時にしっかりスピードを落としていないと遠心力でバランスを崩してしまいます。
1枚目の画像のキャンピングカーは軽トラックをベースにしたキャンピングカーです。
元々の車体の重量が軽いのと荷台部分が重くなっているのでバランスが悪いです。
また軽トラックをベースにしたキャンピングカーはタイヤが細いので高速道路などでは横風の影響だけではなくスリップの危険性を理解していなければいけません。
ペーパードライバーの方は目線が近い方が多いのでエンジンブレーキからブレーキペダルを踏むのではなくアクセルからすぐブレーキペダルを踏む方が多いです。
そのような操作をしてしまうとキャンピングカーは重くなっている分、制動距離が長くなりますのでブレーキを強く踏まなければいけなくなってしまいます。
しっかり車間距離をとって早めのブレーキでゆっくりスピードを落として下さい。
追突だけではなく横滑りして横転したり、本当は違反ですがベッドで寝ている人やソファーに座ってシートベルトを外している人は事故の際に大変危険です。
そのためキャンピングカーを運転するためにペーパードライバー講習を受講される方には曲がる時にしっかりスピードを落とすことや車間距離を開けることをお伝えしています。
高速道路だけではなく一般道もスピードを控えめに走行します。
道路の凸凹なども避けられない時はゆっくり通過しないとすぐにバランスを崩してしまいます。
後続車を左に寄せて先に行ってもらったりする配慮も大事です。
駐車場やトンネル、高架下などの高さ制限に気をつけなければいけません。
車検証に記載してある高さや横幅、長さはチェックしておきましょう。
2枚目の画像は高速道路で横転事故を起こしてしまった画像です。
スピードが速い高速道路ではバランスを崩してしまうとコントロールを失ってしまいこのように横転してしまう危険性が高くなります。
スピードが速い分、大事故になる可能性も高くなりますし後続車を巻き込んでしまう可能性もありますので、この危険性を理解していなければいけません。
一番左側の車線を控えめのスピードで走行して下さい。
横を大型トラックが通過するだけでハンドルを取られてしまうことがあります。
トンネルの出入り口や橋の上、高層ビルの間、山間部、海岸沿い、丘の上、切り通し、田園地帯などは横風を受けることがありますのでスピードを落としてハンドルをしっかり持って下さい。
風が強い時にはスピードをさらに落として走行しましょう。
千葉の木更津方面に向かうアクアラインなども長いトンネルの先が海の上の橋ですのでトンネルを出た瞬間にハンドルを取られることがあります。
私が見たYouTubeのキャンピングカー事故動画では運転している人も同乗者も横転の危険を知っていました。
また横風注意の標識も認識していましたが一度バランスを崩したら立て直すことができずに横転してしまいました。
危険を認識していても周りの車のスピードが速かったのでスピードを落としていないように見えました。
普通の乗用車が速くてもキャンピングカーは控えめに走行しなければいけません。
このような危険性や注意点を理解したうえで安全にキャンピングカーを楽しんでください。