冬場はハイブリッド車や電気自動車のバッテリー上がりにご注意ください。

2025年01月26日 09:28
ハイブリッド車や電気自動車のバッテリー上がりにも対応できるジャンプスターターの画像です
ハイブリッド車や電気自動車がバッテリー上がり場合にケーブルを繋ぐ部分がわかる画像です

最近、ハイブリッド車や電気自動車が増えていますが冬はバッテリー上がりが増えますので原因や前兆、ジャンプスターターのことを少し記載したいと思います。

ハイブリッド車や電気自動車は駆動用バッテリーと補機用バッテリーの2種類のバッテリーが搭載されています。

駆動用バッテリーは主に走行する際のモーターを動かすために電気を使用します。
補機用バッテリーはシステムの起動やカーナビ、ワイパー、ヘッドランプ、ドライブレコーダー、ウインカー、パワーウインドウ、ドアロックなどに電気を使います。

補機用バッテリーが上がってしまうとシステムを起動できませんので車を動かせません。

ガソリン車でしたらバッテリーが上がってもケーブルを繋げばジャンプスタートでエンジンを始動することができます。
今、増えているハイブリッド車や電気自動車はバッテリー上がりの車にケーブルを繋ぐジャンプスタートの救援車になることができません。

ハイブリッド車や電気自動車が救援車になってジャンプスタートをすると自車のシステムを壊してしまう可能性があります。
ガソリン車がハイブリッド車や電気自動車を救援車としてジャンプスタートすることは可能です。

この先、ガソリン車がドンドン減っていけばバッテリー上がりの際の救援車の数が少なくなるということになっていきます。

そうなるとロードサービスを呼んだり、近くのガソリンスタンドにお願いしてジャンプスタートを頼むことになるのですが、もし真冬の山の中でバッテリーが上がってしまい暖房も使えない状態になったらロードサービスを長い時間待つのは困難です。

そのような事にならないため、モバイルバッテリーのジャンプスターター(一枚目)があれば便利です。
普段はスマホの充電などができる物もあります。自宅でジャンプスターターを充電しておいて使ったり、長時間の運転中に車内で充電しておけばバッテリーが上がってもすぐに起動することができます。
※同じボルト数や最大電力が車に適合しているかと、使用する際の充電残量に注意が必要です。

ジャンプスターターは便利ですが正しい手順で使用しないと危険ですので必ず説明書通りに使用して下さい。
商品によって違う場合がありますのでここでは使い方の説明は致しません。
ケーブルを繋ぐ順番と外す順番だけ記載しておきます。
○繋げるときは赤→黒
○外すときは黒→赤
※ハイブリッド車や電気自動車は補機用バッテリーがリヤシートの下やラゲージルームなどにありますがボンネット内にあるヒューズボックスの中にある救援端子にケーブルを接続します。


冬にバッテリーが上がる原因としては鉛の板とバッテリー液の希硫酸の化学反応が温度に左右されるため、電解液の温度が25度の時は100%でも0~10度になると80~90%に減ってしまいます。
同時に充電効率も悪くなってバッテリーが上がりやすくなってしまいます。

他にも気温が低いとエンジンオイルの粘度が高くなりエンジン始動時の駆動抵抗が大きくなります。
そのためエンジン始動に必要な電気は夏場の1.5倍程必要になってしまいます。

季節は関係なく長時間、車を使用しておらずバッテリーが自然放電してしまったり、ライトの消し忘れ、ルームライトの消し忘れ、ドアを半ドアにしたままになっている、ハザードの消し忘れなどもバッテリー上がりの原因になります。

バッテリー上がりの前兆としてはプッシュスタートを押して動き出そうとしても動かない、READYの表示がない、パワーウインドウが弱くなる、メーターの表示が暗くなる、ライトの明るさが不安定になる、クラクションの音が小さくなる、燃費が悪くなるなどがあります。

定期的にエンジンを始動してアイドリングだけではなく走行することで自然放電した分を充電する、車から離れる時にライトやハザード、ルームライトの消し忘れを確認する(自動で消える場合は消えるのを確認する)ことでバッテリー上がりのリスクを減らすことができます。

何か違和感があった時は早めの点検をお勧めします。



ちなみになぜ「バッテリーが上がる」というのでしょうか?
諸説あるそうですが一説には電池を「池」、電気を「水」にたとえ、電池から電気がなくなることを池が干上がると表現して「干上がる」が「上がる」になり「バッテリーが上がる」になったそうですが本当がどうかは謎です。


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